ひろまちだより

2025冬 広町緑地の冬の野草

写真:樋口真子

冬に園路を散歩すると、 これはなに?という枯れてしまったものを見かけます。
花の時期はどんなものだったか想像がつくでしょうか?それぞれ個性があるので考えるヒントになりそうです。
探偵気分で散策するのも面白いかもしれません。冬枯れしたものから咲いていた花がわかるととても親しみが湧きます。

ノコンギク
よく似たカントウヨメナとは違い花が枯れた後も冠毛が長いので、綿毛のように残っています。緑地でよく見かけるキク科の植物です。

ノコンギク 冬
ノコンギク 秋

タマアジサイ
街で見るアジサイの時期から遅れて玉のようなツボミを開花させるアジサイの仲間です。 ドライフラワーのようです。

タマアジサイ 冬
タマアジサイ 秋

コメナモミ
花の周りに粘液を出す腺毛があり、 それを利用して周りのものに付くひっつき虫です。枯れてもその腺毛がトゲトゲと見えます。

コメナモミ 冬
コメナモミ 秋

マルバウツギ
実はツボが集まったような形です。5月になるとこの緑地一帯で咲き競います。葉は丸っぽく、 真っ白な花が密集します。

マルバウツギ 冬
マルバウツギ 初夏

ヤブタバコ
この実の形から元の花は想像できませんでした。実は開花の時期よりも大きく開きます。触れるとばらばらとタネを落とします。

ヤブタバコ 冬
ヤブタバコ 

キンミズヒキ
この状態で見るよりも、 服にたくさんついている状態で見つけることが多いと思います。とんがり帽子のようなひっつき虫です。

キンミズヒキ 冬
キンミズヒキ 夏

枯れ草も、 自然のサイクルのひとつです。

枯れたまま実を残しているものは鳥のエサになり、 タネを落としたあとは生き物たちのすみかとなり、 やがて倒れて栄養豊かな土へと変わっていきます。

土から芽を出した植物は、 土の栄養と太陽の光、 水を受けて成長し、 花を咲かせて虫たちを呼び、 花粉を運んでもらうことで実をつけます。

その実は鳥たちに食べられ遠くへ運ばれ、 フンとなって地面に落ち、 また新たな芽を出しながら、 同じサイクルを繰り返していきます。

植物ひとつをとっても、 さまざまなものが関わり合いながら、 心地よい緑地がつくられています。


ホソミイトトンボ
写真:押上真一
トンボの中では珍しく成虫のまま越冬するトンボです。枯れ草に混じってじっとしているのでとても見つけにくいトンボです。
アオジ
写真:高橋和也
アオジは広町緑地に冬にやってきます。
単独でヤブの中に棲んでいます。「チッ、 チッ」という声がしたら探してみて下さい。
春に山に帰るころには、鈴の音のようなきれいなさえずりを聞く事が出来ます。