花ごよみ

住宅地の中に残された貴重な自然環境である広町緑地では、園路沿いを歩くだけでも四季折々に見せる多種多様な植物たちの変化に出会うことができます。
広町緑地の保全ボランティアである自然観察の会のメンバーが、保全活動中に園内で見つけた植物(2025年現在)を紹介するページです。
管理事務所では、春・夏・秋冬と年3回、季節の草花の情報を集めた「花ごよみ」リーフレットを配布しています(自然観察の会監修)。
携帯しやすいサイズです。植物観察に、広町散策のお供にどうぞ!

※広町緑地の生態系を保全するため、植物の採取や動植物の持ち込み・持ち出しは禁止しています。また、有毒植物もありますので、お子様がむやみに触れたり口に入れたりしないようご注意ください。
※動植物の保護と来園者の安全のため、園路をご利用ください。
※ゴミはお持ち帰りください。
※フィールドマナーを守ることで、動植物も人も、自然の中で気持ちよく過ごせます。

… 毒のあるもの … 防除対象

アオミズ

ミズとアオミズがあります。木道脇に両方見ることができます。ミズの葉は鋸歯(ギザギザ)の数が少なく、葉の先は尖りません。
7月8月草本

アカメガシワ

若い葉はきれいな赤い色をしています。パイオニア植物として更地になると一番に芽を出す強い樹木です。
6月木本

アキカラマツ

広町緑地では畑の脇の斜面で見られます。名前から秋の花のようですが、7月頃、草が茂る頃に花をつけるので花を見るためには手入れをするときに注意が必要です。
7月8月草本

アキノタムラソウ

夏に咲き始め秋まで見られます。ます。とてもきれいな濃い紫色をしています。広町緑地では木道を渡ってから少し暗い森の園路脇で見られます。
7月8月草本

アシタバ

太平洋沿岸の温暖な地域に自生しています。今日摘んでも明日には芽がでるというような名前がつくほど成長は早いです。セリの仲間で独特の香りがします。
8月草本

アズキ

畑で見られる花です。マメ科の植物で黄色い花をつけます。豆はサヤに入っていて育つとお赤飯などに使われるあずきになります。
8月草本

畳の原料になるイグサの仲間です。畳に使用されるものはきちんと栽培されたものです。自生しているものはとっても細いものです。
6月7月8月草本

イヌツゲ

鎌倉山入口から入って鳥の声を聞きながら上を見上げた時に見つけました。モチノキの仲間で小さな白い花をつけます。
6月木本

イネ

とても馴染み深いはずですが、花は見る人が少ないと思います。小さな白いものがオシベです。メシベは中にあり見えません。
7月8月草本

ウスゲチョウジタデ

田んぼで見られる植物です。普通のチョウジタデよりも花が大きく花弁が重なるように見えます。ウスゲというのは実になった時に残る萼(がく)の中心(花托)に薄い毛が生えていることから。
8月草本

ウバユリ

奥竹ケ谷で暑い時期に短期間咲きます。暑い時期に短期間しか見られないので出会うタイミングが難しいです。ユリの仲間ですが、あまり開かず、下を向いて咲きます。
7月草本

ウリクサ

とても小さな花です。管理棟前の芝生の中や小竹ケ谷のオオバコに混じって地面に葉を広げます。
8月草本

エノキグサ

エノキの葉に似ていることからエノキグサと呼ばれます。赤い部分は雄花が穂状についている状態で、雌花は葉の付け根につく皿状の葉の中央に咲きます。
8月草本

オオバジャノヒゲ

オオバジャノヒゲの葉はジャノヒゲの仲間の中では幅が広く、ヤブランのような感じです。花は下向きの白い花をつけます。
6月草本

オオヒヨドリバナ

ヒヨドリバナとされていたものがオオヒヨドリバナという名前になりました。背が高くなる植物で花を咲かせる前に大きくなり緑地を管理するために刈られることが多い植物です。
8月草本

オカトラノオ

小さい白い花を房状に付けます。広町緑地では山の方で見られます。近くでも見られるように花壇にも移植しました。
6月7月草本

オニシバリの実 

鬼も縛れるほど樹皮が強いということからついた名前です。冬に花を咲かせ、6から7月頃にきれいな真っ赤な実をつけます。園路沿いでも見られますが、実は有毒です。
6月7月木本

オニドコロ(雄花)

ヤマノイモの仲間ですが、有毒です。雌雄異株でこの花は雄株です、雌株は暖簾のように垂れて咲きます。
7月8月草本

カラスウリ

朱色の楕円形の実を見ることはよくあると思いますが、花はなかなか見られません。夜に咲く花だからです。ホタル鑑賞の時期に咲くのでどこかで目にするかもしれません。
7月8月草本

カラムシ

ラミーと呼ばれ麻繊維の原料にもなっていました。ラミーカミキリというこの草につくカミキリムシもいます。
8月草本

カンガレイ

数年前に見つかりました。茎が三角の断面になります。サンカクイに似ていますが、本種は株状になり、花には柄がありません。
7月8月草本

カントウヨメナ

日本在来種で関東から東北にかけて分布しています。管理棟の花壇でもみられます。入口に向かって左側にある紫色のキク科の花です。
7月8月草本

キツネノカミソリ

春先に葉を出し始めこのまま咲くかと思ったら葉は枯れてしまします。その後、ヒガンバナと同じように花柄だけが伸びてきれいな花が咲きます。畑脇の土手で見られます。ヒガンバナの仲間です毒があります。
7月8月草本

キンミズヒキ

お祝いに使うのし袋に付く金色の水引に似ていることからついた名前でバラ花の植物です。
6月7月8月草本

クサギ

花の時期はとても良い香りを放ちます。「臭木」と書きます。何が臭いのかと言えば、葉の匂いが独特です。嫌いな人もいればそうでない人もいます。ピーナッツクリームのような匂いという人もいました。
7月8月木本

クマヤナギ

聞き慣れない植物ですが、ツル性の落葉低木です。ツル性なので他の木に絡まり、低木なのでめだちにくく、刈られやすいです。1箇所大きな株を見つけたので注意深く観察しています。
7月8月木本

クリ

独特の匂いのある花を咲かせます。スダジイも同じような匂いの花を咲かせます。クリの木には虫たちもたくさん来ます。
6月7月木本

コガマ

広町緑地のガマは3種類あります。普通のガマと、ヒメガマとコガマです。コガマは葉の幅もとても細いです。ガマの穂の楕円形の膨らんだものが雌花になり、その上にあるものが雄花になります。
6月7月草本

コナスビ

小さな植物で葉の下に小さな黄色い花をつけています。名前の由来は実になると萼(がく)が下を向き小さい実をつけ、ナスのように見えることから。
6月草本

コヒルガオ

広町緑地にはヒルガオの仲間はコヒルガオしか確認されていません。コヒルガオはヤマノイモのような細長い葉ですが、葉の根元は左右に張り出した場所があるのが特徴です。花柄にはフリルのような波打つ翼が付いています。
6月7月8月草本

ゴボウ

畑の植物です。時々タネが逃げ出して違う場所でも見られます。花はアザミのよう。花が咲く頃には150cmくらいになります。
7月8月草本

コモチマンネングサ

とても小さな植物ですが、大きい植物に負けずに埋もれながら生えています。自生する多肉植物の仲間です。
6月草本

サネカズラ

別名、美男葛(ビナンカズラ)茎の汁を使って整髪料にしていたことからその別名があるようです。花びらが厚く作り物のような花です。
8月木本

サンゴジュ

ツヤツヤの厚めの葉で、火事の延焼を防ぐために垣根に利用されます。沿岸地域に多い植物で広町緑地では浄化センター入口から外周路で見かけます。
6月木本

シオデ

実がなっているのかと思うような丸い形に花をつけます。雌雄異株です。この写真は雌株の花です。雌株の花は先にメシべが付いて手鞠のような感じです。雄花は長く伸びたオシベだけで花火のような華やかさがあります。
6月7月草本

ジャノヒゲ

ジャノヒゲはとても細い葉で白い花は下の方につき、さらに下向きに咲いています。実はとてもきれいな青い実です。
6月7月草本

ジュズダマ

正式名がジュズダマです。写真に写っている穂状のものは雄花で雌花は実のような玉の中からメシべを出しています。イネ科は風媒花が多く、この種も風によって受粉します。
8月草本

シロバナサクラタデ

イヌタデと同じ仲間ですが、大きい植物です。花も長い花柄にしだれるように白い花をつけてとても涼しげです。木道や小竹ケ谷で見られます。
7月8月草本

セリ

以前はもっと多かったのですが、環境の変化や他の植物の影響で減ったように思います。小さい白い花をまとまってつけます。
7月8月草本

センニンソウ

ツル植物の樹木です。花はかれんな4枚の花びらをつけた花ですが、名前は仙人草。実になると白いヒゲのが生えているような毛がついています。
8月木本

センリョウ

センリョウの花は気が付かない人が多いです。6月ごろに粒状の何かがあるのですが、緑色の粒がメシベ、白い粒がオシベ。萼や花びらはなく、風で花粉を飛ばして受粉します。
7月木本

ダイコンソウ

葉がダイコンの葉に似ているからその名がつきました。湿気った場所であまり日の当たらない方が好きなようです。
6月7月8月草本

タコノアシ

名前も珍しいですが、形も珍しいです。「ゆでたタコの足」のように花をつけた花序(かじょ)をそり返らせて咲きます。そのまま実をつけて赤く色付きます。
8月草本

タマアジサイ

咲いた様子はガクアジサイのようですが、ツボミの状態は本当に丸い玉になっています。木道の中程にたくさんの花が見られます。
7月8月木本

タマガヤツリ

田んぼに見られる植物です。小さい穂(小穂)がたくさん集まり球状になり、その横からも同じような球がつきます。
7月8月草本

タラノキ

タラノキはトゲのある樹木です。大きく育って花が咲くのを見ることができました。奥竹ケ谷のあたりでタラによく似たトゲのほとんどないものがあります。メダラという別種と考えられます。
8月木本

チダケサシ

湿気のある場所を好み、広町緑地では畑の脇に群生します。この花を残すため手作業で草を刈ります。変わった名前ですが、乳茸と言うキノコを刺して持ち帰ったことからこの名がついたそうです。
6月7月草本

ツユクサ

きれいな青い花びらをつけ暑い夏の朝はとても爽やかに見えます。夕方には花がしぼんでしまいます。花びらは3枚ですが、下部にある花びらは白いので目立ちません。
6月7月草本

ツルニガクサ

シソ科で花をつけるまでは特徴があまりなく思い出すのが難しいです。花はピンクでシソに似た花を咲かせています。ツルニガクサと言いますが、ツル性の植物ではなく、根元にはうようにランナーを出します。
7月8月草本

トウネズミモチ

普通のネズミモチとの違いはネズミモチより葉が薄く、葉が透けることと、実は丸い形になります。中国からの外来種で、繁殖力が強く増えてしまっていて、計画的に伐採し調整しています。
6月7月木本

トキワツユクサ

元は観賞用に持ち込まれたものが広がっています。繁殖力が強く広町緑地でも各地で群生し、完全に無くすことは難しいため場所を決めて除草しています。毎年、地域の方や周辺の学校とも協力し除草をしています。
6月7月8月草本

ナガバハエドクソウ

ハエドクソウという植物の仲間ですが、広町緑地ではナガバハエドクソウが咲いています。ハエドクソウより葉も大きく、花の形も少し違います。
6月7月草本

ナワシロイチゴ

萼(がく)は開いていますが、花びらが開きません。このまま花びらが落ちてしまいます。花びらの間からメシベは出ていて、キイチゴらしい赤い実ができます。
6月木本

ナンテン

難を転じるといわれて縁起の良い樹木で庭に植えている方もいると思います。広町緑地では植えたこともないのに生えています。鳥が運んできたのだと思われます。
6月7月8月木本

ナンテンハギ

濃い紫の花をつけます。先端の葉は3枚ですが、1枚はトゲ状に退化して双葉に見えます。別名フタバハギと言われます。
8月草本

ヌスビトハギ

マメ科の植物で、マメが2こつながった形の実を付けます。小さな淡いピンクの花でかわいい印象です。よく似た外来種のアレチヌスビトハギという植物もあります。花は大きく派手なピンク色です。
8月草本

ヌルデ

ヌルデはウルシの仲間で、かぶれる人もいるようです。ヌルデの葉は特徴的でいくつかの葉(小葉)が集まり一つの葉になり、小葉の間にヒレ状の翼というものがついています。
8月木本

ネジバナ

ランの仲間です。芝生など日当たりのいい場所で見られます。ねじれるように小さな花をつけます。1対1の割合で右巻き左巻きどちらもあります。
6月7月草本

ネムノキ

背が高くなってしまうとあまり見ることができませんが、管理棟前に植えられたネムノキでは花をよく見かけます。
6月7月木本

ノカンゾウ

管理棟の脇の土手や御所川沿いの園路脇に生えます。オレンジ色の一重の花です。
8月草本

ノゲシ

タンポポに似た花を咲かせます。葉にはトゲ状のものがありますが、それほど痛くありません。よく似たオニノゲシはとても痛いトゲ状の葉です。
6月草本

ノブドウ

ヤブガラシの花の形に似ています。とても地味で小さな小さな5枚の花びらの花を咲かせます。
7月木本

ハキダメギク

環境適応力が強いためどこでも生育できます。熱帯アメリカ原産の外来植物です。繁殖力も強く、温室などで大繁殖したりするようです。広町緑地では今は群生する場所を見かけません。
6月7月8月草本

ハシカグサ

本当に小さな2mm程度の花です。湿気のある場所を好み、奥竹ケ谷や小竹ケ谷で見られます。
8月草本

ハゼノキ

ウルシの仲間で、かぶれる方もいるかもしれません。黄緑色の小さな花をつけます。9月ごろから実ができますが、その実は和ロウソクの原料として使われていました。実もかぶれるので、拾わないで下さい。
6月木本

ハンゲショウ

頭部の葉が半分白くなるのが特徴です。御所川の上流に行くと群生地があります。ドクダミの仲間ですが花はいい香りです。事務所の花壇にも少し咲いています。
6月7月草本

ヒナタイノコズチ

イノコズチにはヒナタとヒカゲがあります。ヒナタイノコヅチは力強く花を咲かせますが、ヒカゲイノコヅチは間延びした花になることが多く、生える環境も違います。
8月草本

ベニバラボロギク

山地に見られ、樹木の伐採などで日の当たる環境を見つけて生え、場所によっては群生しますが、樹木の成長で減ってゆきます。アフリカ原産で独特の赤い色の開ききらないような花の形をしています。広町緑地では群生は見られません。
7月8月草本

ホタルブクロ

ちょうどホタルが現れる時期に花が咲きます。筒状の花の奥の方に蜜があり、そこまでたどり着ける虫は少ないようです。マルハナバチの仲間は相性がいいようで、吸蜜して花粉をしっかりつけて出てきます。
6月草本

マンリョウ

木陰で元気に育ちます。下向きに白い花を咲かせます。一つ一つが真っ赤な実になります。実のつき方が、センリョウと違います。
6月7月木本

ミズタマソウ

紹介するとすぐにファンになってしまう方が多い花です。花は小さくて目立ちませんが、実が丸く、細かい毛が生えていて水玉のように見えます。
7月8月草本

ミズヒキ

とても小さな花です。よく見ると花の上下で色が赤と白になっています。一列に並んで咲くこの花をのし袋に付ける水引に見立ててミズヒキと呼ばれています。
7月8月草本

ミソハギ

濃い紫の花をつけまっすぐに伸びます。湿気った場所に生えます。別名は「盆花」と言われるようにお盆に飾られます。
7月8月草本

ミツバ

自生するミツバです。湿地を好み気がつくと小さな花が咲いています。野生のミツバを見慣れていない人は改めて美しい植物だと思うかもしれません。
6月7月草本

ムラサキシキブ

ピンクに近い紫の花を咲かせます。実は紫色の小さな粒です。葉は大きくてガサついています。御所川沿いに大きな木があります。
6月木本

ムラサキニガナ

山林の日陰が好きで広町緑地の外周など山沿いで見かけます。下向きに紫色の花を咲かせます。葉の形も面白く、一番下、中央、上部で葉の形が違います。
6月7月8月草本

ヤブガラシ

ノブドウと同じ仲間の植物で花もとても似たつき方をします。なぜかハエやハチなどがよく止まっています。何か誘われる臭いがあるのでしょうか。
6月7月8月草本

ヤブカンゾウ

広町緑地の御所川沿いに生えています。花はオレンジ色の八重の花びらです。
6月7月草本

ヤブマオ

カラムシの仲間でカラムシより葉が大きく葉のつき方は対生です。他にも広町緑地には葉にトゲを持つイラクサもあり注意が必要です。
7月8月草本

ヤブミョウガ

ミョウガに似た葉を伸ばします。花序(かじょ)をまっすぐ伸ばし、白い花をつけます。湿気った場所を好み小竹ケ谷の片隅に群生が見られます。
6月7月8月草本

ヤブラン

常緑性の植物なので一年中緑の葉は見つかります。まっすぐに伸びた茎から穂状に紫色の花をつけます。
8月草本

ヤマノイモ雄株

ヤマノイモの仲間で、野生のヤマイモです。雌雄異株です。花の形が違いますが、オニドコロと同じように雄株は上向、雌株は下向きに咲いています。茎にイモのようなムカゴをつけます。
8月草本

ヤマユリ

とても大きな日本固有のユリの仲間です。香りがとても強いです。広町緑地にもいろいろな場所に自生しています。花が大きいので花がつく前に支柱を立てて、道を歩いて花たちに出会えるように保護していますので見守ってください。
6月7月草本