ひろまちだより

2025秋 広町緑地の秋の鳥 モズ

写真:高橋和也・樋口真子

広町緑地では秋になると田んぼの周りでモズの姿が見られます。 スズメより少し大きい鳥です。
「モズの高鳴き」という言葉があるように特に高い声で鳴き縄張りを主張しています。 また、 モズを漢字で書くと「百舌」と書くように、 他の鳥の鳴き真似も上手です。
エサとなる生き物が少なくなる秋には、 単独で縄張りを持ちます。 以前は田んぼの周り3カ所で、 メスがそれぞれ縄張りを持っていたことがあります。
開けた場所の木の枝先などの目立つ場所に一羽で止まり、 頭が大きめで尾を振る習性があるため遠くからでも見つけやすいでしょう。
繁殖の季節は春で、その頃はペアで生活します。

オス
オスの目の周りは黒く、羽に小さな白斑があります。飛ぶと大きく目立ちます。
メス
メスの目元は黒ではなく薄い褐色です。 お腹にウロコのような模様があります。
モズの「はやにえ」
何かをみつけてホバリングするモズ
モズは肉食の鳥です。 小さな生き物をとがったクチバシでとらえます。 捕まえた獲物を枝などに刺し、 放置する習性があります。「はやにえ」という行動です。 保存食にするとか、繁殖時期のオスの栄養補給など言われていますが、 はっきりとした理由はわかっていません。「はやにえ」は田んぼや畑のある里山の近くでカエル、 トカゲ、 バッタなどが見られます。今回見つけた「はやにえ」は田んぼ付近に住むケラで、 畑脇の土手の枝にありました。

秋に田んぼや畑周辺にやってきて冬のためのエサ探しをするモズ。 そこには多くの生き物が暮らしています。
広町緑地では、 放棄された田んぼや畑を復活させて里山の復元を行いました。 その結果、 その環境を好む生き物たちが増えました。
そして、 その生き物をエサにする鳥や、 生き物などが来るようになりました。 今もその生き物の居心地のよい田んぼや畑を絶やさないように維持しています。こうした生き物のための里山保全活動は、 多くのボランティアの手で支えられています。


ウラナミシジミ
写真:上村文次
秋を代表する蝶です。
ハネの裏面は茶色と白色の細かい波模様で表面は薄青色です。 9月から11月ごろに各種の花で吸蜜するウラナミシジミを たくさん見ることができます。
タコノアシ
写真:樋口真子
田んぼの周りで見ることができます。
夏に白い花を咲かせたタコノアシは花が終わると9月ごろから次第に赤く染まってゆきます。
ますますタコの足のような様子になります。