ひろまちだより

2025春 広町の春の白い蝶

写真と情報提供:上村 文次

暖かくなるといろいろな虫たちも活動的になってきます。 タンポポなどの花が咲き、そこにチョウがとまる風景は私たちを幸せな気分にさせてくれます。
広町では春に数種類の白いチョウが飛んでいます。
ボーッとみていると全部同じチョウに見えるのですがそれぞれ違うチョウなのです。特に、 短期間しか見られないレアなチョウもいるので、 春の広町で見つけてください。

ツマキチョウのオス
ツマキチョウのメス
とまって羽を閉じると白に緑の迷彩模様です。

春の妖精 ツマキチョウ
年に一回、 それも3月中旬頃から4月末頃の短期間にしか見られないチョウです。
早春の一時期だけ見られることで、 春の妖精(スプリング・エフェメラル)とよばれます。
そんなレアなチョウですが、 広町は有数な生息地で、 こんなにたくさん見られる公園は近くでは他にありません。「ツマキチョウの里」と呼んでも良いと思います。
幼虫の食草はタネツケバナ、 イヌガラシなどのアブラナ科です。
広町で見られる場所は御所川沿い、 田んぼ、 第二畑、 木道周辺などの平地です。
飛び万は素早く、 羽を小刻みにはばたかせて、 一定の高さを直線的に飛びます。
ツマキチョウは他の白いチョウよりひと回り小さく、 オスの前羽の先はオレンジ色ですが、メスにはその色はありません。


モンシロチョウ
幼虫の食草はツマキチョウと同じくアブラナ科の植物です。
キャベツ畑など開けた明るい環境にいます。
飛び方はヒラヒラとゆっくり飛びます。 羽を広げると先端は黒く、中央に2つの黒い紋が付いています。
スジグロシロチョウ
幼虫の食草はツマキチョウと同じくアブラナ科の植物ですが、山林近くでも見かけます。 羽の脈が黒く、羽を閉じた時、 付け根に黄色いワンポイントが見られます。
モンキチョウ
名前を聞くと黄色い蝶だと思いますが、 メスは白いタイプもいます。
止まる時は、 たいてい羽を閉じてとまり、 中央にオレンジ色の紋があります。羽全体は薄い桃色の毛で縁取られています。
幼虫の食草はシロツメクサ、 ダイズなどのマメ科です。


タチツボスミレ
写真:樋口真子
春の初めから日当たりの良い場所に咲き始めます。
タンポポのようにずっと日が当たる場所より山のきわや木の下などが好きなようです。
広町ではこのスミレとツボスミレという白花のスミレの2種類が確認されています。
ビロードツリアブ
写真:樋口真子
タチツボスミレの開花と同じ時期に活動しているのでよく一緒に見ることができます。
細長い口を花に差し込みホバリングして吸蜜します。ふわふわのアブの仲間です。